クリニック紹介
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機器のご紹介
超広角走査レーザー検眼鏡(Optos California)
Optos Californiaは散瞳(瞳孔をひらく点眼をすること)をしなくても1ショット(約0.4秒)で眼底の約80%を撮影することができる機械です。
つまり散瞳をしなくても1回の撮影で広範囲の眼底検査が可能となります。また通常の眼底カメラと異なる光源で撮影するので、白内障など濁りが強い方でも一般的な眼底カメラと比べて眼底がきれいに撮れるという特徴があります。さらに、1回の撮影で済むため、時間がかかる眼底検査が難しい小さなお子さんでも通常より広い範囲の眼底検査がやりやすくなることが期待できます。
左の画像がOptos Californiaによる画像で、右の画像が一般的な眼底カメラでの画像です。左の画像に一般的な眼底カメラで撮れる範囲を書き入れると、Optos Californiaの撮影可能範囲がとても広いことが分かります。
これまでは、散瞳のために点眼をすると瞳孔がひらくまでに約30分かかるため、待ち時間が長くなっていました。また、瞳孔をひらくと見づらさやまぶしさなどが4~5時間程度生じてしまうため、検査後の生活で見づらさがしばらく続いたり、車で来院された方には散瞳検査を行うことが出来ずに後日再度受診しなおして頂くようなこともありました。
この機械を導入することで病気を正確に把握する助けになることに加えて、このような受診における患者様の負担を軽減してくれることを期待しております。
メリットと注意点
導入後は散瞳検査をする回数が減ったことで喜んで頂けたり、以前はお見せ出来なかった網膜の周辺部を写真で見せながら説明できるようになったため、状況がわかりやすいとおっしゃっていただけております。
ただ、実際に検査をしていくと、散瞳をしていないにも関わらず通常の眼底カメラと比較して明らかに広範囲の眼底撮影が可能ではありますが、お一人お一人の瞼裂の幅や目のまわりの骨格などの違いにより撮影範囲に差が出てしまう事もあります。 したがって、全ての眼底疾患をこの機械のみで診断することは難しいと考えております。 自覚症状に変化のない糖尿病網膜症や動脈硬化の経過観察には特に力を発揮しますが、初診で眼底検査が必要な方や自覚症状に変化のある方はやはり散瞳検査をお勧めしております。
全ての方がこの機械での検査対象になるわけではなく、お一人お一人の訴えや眼の状況を確認し必要な方に行っていきます。どうしても散瞳検査が必要になる可能性もありますので、これまで通り出来るだけ車での来院は避けて頂くようお願いいたします。
OCT(光干渉断層計)
眼の奥にある網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)の断層画像を撮影する検査で、従来の眼底検査だけでは分かりにくい網膜の厚みや形状を確認できます。
これにより加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症による黄斑浮腫など、網膜疾患の診断・経過観察をより正確に行うことができます。
また、網膜の中でも特に視神経線維層や網膜内層の厚みを測定することにより、従来の視野検査では判定できない極早期の緑内障(前視野緑内障)を診断することが可能で、緑内障の早期発見にとても有用な検査となっています。
マルチカラーレーザー光凝固装置
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症など網膜疾患の治療や、網膜裂孔の治療(網膜剥離への進行予防)目的に用います。
YAGレーザー装置
白内障術後に生じ、視力低下の原因となる後発白内障の治療に主に用います。
ゴールドマン視野計
視野を検査する機器です。視野全体を評価する事が出来ますので、緑内障の診断・経過観察はもちろん、頭蓋内疾患による視野障害の評価にも用いられます。
視能訓練士の国家資格を持った経験豊富な検査員が検査を行っております。
ハンフリーフィールドアナライザー
(自動視野計)
視野を検査する機器です。視野の中心を細かく検査することに適しており、緑内障の診断・経過観察を行う目的でとても重要な検査です。